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アルメニア首相、プーチン氏に苦言 係争地のロシア部隊「機能せず」

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122700879&g=int
 ロシアのプーチン大統領は27日、独立国家共同体(CIS)非公式首脳会議が開かれた第2の都市サンクトペテルブルクで、アルメニアのパシニャン首相と会談した。パシニャン氏は、自国とアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフ周辺に展開したロシアの平和維持部隊が「機能していない」として、プーチン氏に苦言を呈した。

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(ここまで)


アルメニアとナゴルノ・カラバフとの間にはラチン回廊という細い連絡路があるのですが、2022年12月22日からアゼルバイジャンの環境活動家の集団がここを封鎖しており、当地を管理するロシア軍と警察軍は彼らを排除することもせず、ただ傍観しているだけなので、アルメニア側は不満たらたらの筈です。


アルメニアはロシアの主導する集団安全保障条約機構(CSTO)の設立当初からの加盟国で、この条約に基づいてロシア軍・警察軍がナゴルノ・カラバフに駐留しているわけですから、実際「機能していない」ということです。


ちなみにアゼルバイジャンは1999年にジョージア、ウズベキスタンと同時にCSTOから脱退しており、現在の加盟国はロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの6か国です。


とはいえ、アルメニアはアゼルバイジャンとトルコに挟まれており、CSTOからの脱退など思いもよらないことでしょうし、不足分はイランとの関係強化で補うくらいしかないでしょう。





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| 旧ソ連 | 22時25分 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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ロシア占領下ウクライナのヘルソン州当局者、自動車爆弾で死亡

ロシア占領下のウクライナ地域の当局者、自動車爆弾で死亡
[22日 ロイター] - ロシア軍が支配するウクライナ南部ヘルソン州にロシアが設置した行政機関は、同州に滞在する当局者が自動車に仕掛けられた爆弾で死亡したと発表した。「ウクライナのテロリスト」による攻撃という。

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(ここまで)


第二次大戦下のウクライナではバルト三国に負けず劣らず対ソ武装闘争が盛んだったから、ウクライナ情報機関や軍ではなく、ロシア側が主張するように地元の地下組織の「犯行」なのかもしれないね。


今回のロシアーウクライナ戦争では、ロシア軍による無差別砲爆撃が批判の対象になっているけど、ウクライナ側が親ロ派(ロシア系が多い)や「併合」後に占領地域に移住したロシア人を無差別に攻撃したとしても、それほど問題にもならないだろうな。


最大の理由は「敵の非をならしつつ、味方の非をなかったことにする」というものだろうが、それを差し引いたとしても、親ロ派は敵そのものであり、「併合」後の移民はロシアの占領を支持することを身を以て主張しているようなものだからね。


ソ連軍の満州進攻時にソ連軍や現地人が日本の「民間人」に対して掠奪暴行放火殺人の限りを尽したことを批判する日本人が多いけど、当時満州にいた日本の「民間人」は日本による満州占領を支持していたと看做されて当然だし、実際殆どがそうだったと思うよ。


だとしたらソ連軍や現地人にとっては「民間人」どころか「侵略者の手先・協力者」以外の何者でもなかったと言えるんじゃないかな。





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| 旧ソ連 | 22時51分 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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ラトヴィアでソ連軍の第二次大戦戦勝記念塔破壊

ソ連時代の記念塔破壊=ウクライナ侵攻で反ロ感情―ラトビア
 バルト3国の一つ、ラトビアの首都リガで25日、ソ連時代に建てられた赤軍の記念塔が破壊された。現地からの報道によると、ナチス・ドイツに対する戦勝をたたえるもので、高さ79メートル。重機などで公園内の池に倒されると、水しぶきが上がった。

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 ロシアによるウクライナ侵攻後、反ロシア感情が高まり、記念塔の脇にあったソ連兵などを模した彫刻も既に取り去られた。ラトビア当局は、撤去に抗議するデモ隊を連日拘束した。ロシア側も猛反発しており「刑事事件」として捜査を開始すると発表した。

(ここまで)


ラトヴィアはバルト三国の中では最も反ソ活動が盛んだったところであるから、本当なら独立後即時破壊したかったことであろう。


しかしながら、スターリンが多くのラトヴィア人をシベリアや中央アジアへ強制連行した一方で、大量のロシア人をラトヴィアへ移住させた結果、現在のラトヴィアの総人口のうち約25%をロシア系が占めているため、破壊できなかったと思われる。


その意味では、今回のロシアによるウクライナ侵攻はソ連による不当・不法極まりないバルト諸国支配の残滓を一掃する絶好の機会を提供したと言えよう。





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| 旧ソ連 | 21時43分 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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現在は欧州連合が、アゼルバイジャンとアルメニアの関係正常化を主導している

ナゴルノカラバフ紛争で逃げた故郷、住民の帰還始まる アゼルバイジャン
 アゼルバイジャン政府は、ナゴルノカラバフとその周辺を巨額のオイルマネーで再建するとしている。昨年の予算には、この地域の道路や橋、空港の建設といったインフラ整備に13億ドル(約1800億円)を計上した。しかし、激しく荒廃している上に地雷もあることから、大規模な住民帰還の見通しは立っていない。

 アルメニア側は、かつての支配地域からの部隊撤収を今年9月までに完了すると表明している。

 アゼルバイジャンのアリエフ大統領とアルメニアのニコル・パシニャン首相は、今年4月と5月にベルギーのブリュッセルで会談。欧州理事会のシャルル・ミシェル常任議長は、次の会談は7月か8月に行われると述べた。

 ロシアは、今年2月24日のウクライナへの侵攻でナゴルノカラバフ紛争の主要仲介者としての地位を失った。現在は欧州連合が、アゼルバイジャンとアルメニアの関係正常化を主導している。

(ここまで)


EUは心情的には同じキリスト教徒のアルメニア贔屓であろうが、当のアルメニアはユーラシア経済連合に当初から加盟する等ロシア寄りであり、アゼルバイジャンはトルコの支援を受けてこれに対抗している。


そして、EUはロシア以外からの天然ガス輸入の必要に迫られており、その有力な候補がアゼルバイジャンとトルクメニスタンで、これらはトルコ経由でEUに提供されることになるだろう。


ロシアが両国の仲介者であれば、アゼルバイジャン有利というわけには行かなかったろうが、EUが仲介者となった現状であれば、アゼルバイジャン有利に進むだろう。





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| 旧ソ連 | 22時32分 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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プーチン氏、ロシア倒したいなら「試すがいい」 ← 早く停戦したいのか?

プーチン氏、ロシア倒したいなら「試すがいい」 ゼレンスキー氏は英首相の支援に謝意
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は7日、ロシア下院幹部らに向けた演説で、西側諸国が戦場でロシアを打ち負かしたいなら「試すがいい」と述べた。また、ロシアはまだ本格的な攻撃には出ていないとし、ウクライナへの侵攻をめぐり強気な発言を展開した。

プーチン氏は、戦争が長期化すればするほどウクライナ側は交渉を行うのが困難になると主張している。

(ここまで)


「ロシアはまだ本格的な攻勢に出ていない」とは聞いて呆れる。


開戦当初の攻勢は素人目に見ても大規模なものであり、それがウクライナ軍の善戦により頓挫してしまったことを認めたくないようだ。


更に「戦争が長期化すればするほどウクライナ側は交渉を行うのが困難になる」と主張しているが、実際のところ「早く停戦したい、ドネツィク、ルハーンシク2州のロシアへの割譲で手を打ちたい」という願望の表れにしか聞こえない。


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